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2020年11月24日

名器ハウザーのレプリカギター

中国のハウザー???

懇意にしている中国のバイオリン工房から名器 「ハウザー」 のレプリカを製作しているというギター工房があると聞き早速コンタクトして1台入手してみました。 H. ハウザーと言えば、1世、2世、3世、4世(カトリーネ)と1930年代から現在に至るまで名器を世に送り続けているドイツの名工で、クラシックギター愛好家の垂涎の楽器です。 今回、中国で製作されたレプリカの実力がいかほどか興味が沸き、製作元の」Aiersiにコンタクトして取り寄せることにしました。

期待が半分と不安が半分で到着したカートン開けてみました。 正直、ハズレを引いた時の心構えまでして開梱しました。 しかしながら、姿を現した楽器は、予想以上の仕上がりで、良い材料が使われ細部まで丁寧で見事な技術で製作された秀逸な新作楽器です。レプリカというので中国お得意のアンティーク加工が施されてるのでは? という予測もしましたが、アンティーク加工は施されていませんでした。そのせいか、ビンテージ感や名器独特のオーラは感じられませんでしたが、高級感があるハンドクラフト感が十分感じられる美しい新作ギターでした。 裏板はインディアンローズ、表は多分シダーだと思います。 こちらもご覧ください。

 

実際に弾いてみたら、音量も音質も期待以上で、低弦は力強く良く響き、高音は艶と伸びがあります。歯切れがよく、全体に力と深みの両方を持ち合わせ、細かいニュアンスの表現にもこたえてくれる「使える」楽器という印象を持ちました。  中国伝統の高度な木工技術を考えると、このような優秀な楽器が低価格で製作されても全く不思議ではありません。 「安物」という印象は全くありません。 実力は同価格帯の20万円台のギターをはるかに超え、手工ギターと肩を並べる良いギターでした。 (中国、おそるべし‼)  

価格: 250,000円(税別)

 試奏だけでも歓迎します。 ぜひ一度店に遊びに来てください。