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1.カンタービレのこと
今日は、なぜ店の名前を「カンタービレ」にしたのかお話しましょう。
私は、学生時代まではバイオリンやチェロにはあまり縁のないクラシックギターをやっていました。(まあ、弦が張ってあるということでは同じですが...) ずーっとクラシック音楽が好きだったので、手近なギターを始めたわけです。ギターは本流のクラシック音楽とは縁が少なく、他の楽器とのアンサンブル曲が少ないのですが、ある日パガニーニのバイオリンとギターの二重奏曲に出会いました。 その時の一曲がパガニーニの『カンタービレ』だったわけです。 ピアノ伴奏で聴くことの多いこの曲をギターの伴奏で聴いたときの感動は今でも忘れられません。 今でも大好きな曲のひとつです。
2. パガニーニのこと
パガニーニはバイオリンの世界では有名ですが、実はギターの曲もたくさん作曲しています。本人自身バイオリンの名手であったと同時にギターの名手であったと言われております。 そして、バイオリンとギターのためのソナタ集「チェントーネ・ディ・ソナタ」など多くのバイオリンとギターのための二重奏曲を作曲しました。バイオリンのこともギターのことも知り尽くしたパガニーニならではのことです。『カンタービレ』にはいろいろな説がありますが、ギター伴奏で聴いたときのあの「しっくり感」から推察するとパガニーニは絶対にギターで伴奏することを思い描いて作曲したと私は確信しています。
3. チェロとの出会い
私とチェロとの出会いは、そんな多感な青春時代を過ぎてしばらくしてからです。クラシック音楽への思いはとめられなく、憧れていた弦楽器を弾いてみたいと思うようになりました。低い音が好きだったこととギターに一番近い楽器(弦長も音域も)のチェロを始めました。 「大人になってからでは遅すぎないか?」と考えたりしたましたが、無謀にもバッハの無伴奏の1番のプレリュードを弾けるようになりたい一心でついにチェロを始めてしまいました。あまりチェロの腕は上達してませんがこの無謀な希望をかなえてくれたのは私の先生です。始めて1年目についに教室の発表会で弾かせてもらえるようになりました。もちろん今聞くと恥ずかしくて隠れてしまいたくなるような演奏ですが最後まで弾き通しましたこと、それに向けて練習したことは、言うまでもなく、私のステップアップになり、ズブッと私をまた一歩音楽好きへの道に踏み込ませていました。
そういう私の経験から、大人の方で「バイオリン(またはチェロ)を弾いてみたい。」という方はぜひ夢をかなえていただきたいと思っています。 及ばずながら私も応援をさせていただきたいと思います。 (もちろん上級者もお子さんも応援いたします。)
4. 再びカンタービレ
チェロもギターも大好きですし今でも続けています。チェロを始めたことはいろんな意味で私の人生を変えていきました。そのひとつは音楽をする友達の輪が広がったことです。そして、バイオリンの方とも知り合える機会ができました。 ここで再び、長年のギタリスト魂(?)が目を覚まし、パガニーニのバイオリンとギターのアンサンブルを自分自身の演奏で楽しむことができるようになったのです。美しい「カンタービレ」も自分が伴奏をして楽しめるようになりました。 長くなりましたが、弦楽器専門店「カンタービレ」の名前はこうした経緯からつけられたわけです。
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